「得意技は、体ごと相手にぶつかる『ボディーアタック』です」。仕事の合間に、三重県東員(とういん)町の道場で練習に励む。身長1メートル50、体重70キロ。小柄だが筋肉がたくましい。40歳からの出発は異例だ。
ビューティ・ペアやクラッシュギャルズにあこがれ、中学2年の時、全日本女子プロレスの新人募集に応募したが、身長が足りずに不合格。悔しさをバネにバレーボールに打ち込み、高校への推薦入学話も舞い込んだ。しかし、小さな手足を見たスカウトは「将来、身長が伸びる可能性は低い」。すべてを否定された気がした。
高校にはほとんど通わず、18歳で未婚の母に。20歳で卒業後、子育てに協力してくれた人たちへの恩返しのつもりで、母親と同じ介護福祉士を志した。アルバイトで生活費を稼ぎ、娘を育てながら27歳で資格を取得。津市の介護施設「つくしんぼの家」の施設長に就任し、認知症のお年寄りや障害者ら約30人の世話をしている。
5年前、偶然見たテレビのプロレス中継で、小柄なレスラーが叫ぶのを聞いた。「体の大きさは関係ない。夢は、あきらめなければ必ずかなう」。雷に打たれたような気がした。40歳を機に、もう一度挑戦することにした。
「小さな私が戦うことで、お年寄りや障害者を勇気づけたい」。5月のデビュー戦では、つくしんぼを描いたコスチュームをまとってリングに上がる予定だ。(津支局 田中宏幸)
(2007年4月12日 読売新聞)プロレスラーの介護福祉士!
頼もしいですねえ
実は私は女子プロレスファンです